お弁当、毎日お疲れ様です!食材を買って、朝早くから起きて料理し、朝ごはんと並行しながらお弁当を作っている親はすごい!苦手なものを入れず、できるだけ栄養バランスが良く、おまけに彩りもいいお弁当を作る努力をされている人も多いのでは。皆さんに、ちょっと肩の力を抜いてもらうために、うちのお弁当事情を恥ずかしながら晒し、アメリカの給食についてもシェアします。
うちのお弁当歴史
うちのお弁当は、結婚後、夫へ向けての愛妻弁当から始まりました。
大学勤務だった夫は、週に一度、教授らと一緒に昼食を食べる習慣がありました。
その時に、教授に愛妻弁当を褒めてもらえたこと、今でも嬉しく覚えています。
私もフルタイムの仕事をもっていたため、たいしたことはできませんでしたが、愛情いっぱい作っていました。
やがて、子どもが産まれ、幼稚園に入園してから、双子の息子と夫の三つを作り始めました。
もともとキャラ弁を作る技術や気合いはなかったため、重視したのは、野菜とタンパク質とのバランスくらい。
そして、双子が保育園に転園してからは、またまた夫のみのお弁当に戻りました。
連日ほぼ同じおかずが続き、「たまには違うものを」とお願いされたことを覚えています。
双子と、2歳差の娘の育児で、私の中で、お弁当の位置づけが、どーんと下がってしまったのです。
今考えても、本当に申し訳ない。
夫も、仕事をメインに、家では育児家事を頑張ってくれている身、反省です。
双子が小学校に入ってからは、行事や夏休みの学童期のみ、三人の子どもと夫の4つのお弁当になりました。
行事の時には、子どもの好きな物を中心に、夏休みの学童弁当は、毎日喜んでいてくれたことを覚えています。

年に数度の気合いが入った日に作った、お花見弁当。夫の職場の研究室の先生や学生と、毎年楽しんでいました。
アメリカの小学校昼食システム
さて、2019年の夏休みに渡米して、9月から通い始めた現地の小学校。
私は、英語もろくに話せないのに、ボランティアで娘の小学校一年生のクラスに一緒に入っていました。
(低学年のクラスサポートに、毎日保護者が入れ替わりボランティアに入り、先生をサポートします。
私の場合は、残念ながらボランティアという名の、何も話せない、ただの挙動不審な母でしたが。)
朝登校すると、子ども達は、その日の昼食をどうするか、自分の名前カードを希望欄に貼ります。
そして、先生は、スクールランチの数を数え、すぐにオフィス(事務所)に報告。
昼食になると、廊下の一角に設けられたランチコーナーに、それぞれ希望のものを取りに行くというシステム。
ちなみに、費用はまとめて入金しておき、一食$4.0-4.5(600円)ほどが、使われる度に引かれていきます。

現地校は徒歩で、毎週土曜日の日本人学校は、黄色のスクールバスに乗って通学。
アメリカの小学校給食
つまり、日によって、子どもたちはホームランチでもいいし、スクールランチを食べてもいい。
親にしても、「今日はお弁当が作れない。」となっても、スクールランチを選べるので有難いシステム。
され、その気になる献立を見てください。
日替わりメニューを選ぶと、毎日こんなメニューになります。
私が住んでいた大阪の公立小学校では、一カ月単位で毎日違う献立が用意されていたと記憶しています。
ここでは、二週間ごとですね。
いや、それより、その内容をよく見てください。

それぞれの下の「朝食」では、だいたいシリアル、フルーツ、牛乳が定番。
主食は、ハンバーガー、ホットドッグ、ピザ、アメリカンドッグ、タコスなど。
くれぐれも、数種類の野菜が入り、ソースで味付けされた、あたたかいものをイメージしないでください。
要は、何を選ぼうとも、加工肉が入ったパン生地ーということでは、どれも似たり寄ったり。
ピザは国民食なので、毎週水曜日は、普段ホームランチの子も、スクールランチを選ぶことが多かったです。
これに、ビュッフェ形式で、野菜やフルーツを好きに追加できます。
野菜は、生人参、生ブロッコリー、オリーブ。
フルーツは、リンゴやバナナ。
乳製品は、牛乳かチョコミルク(冷たいココアのようなもので、こちらのほうが人気。)。
アメリカンランチに驚喜するも
子どもたちが小学校に行きはじめたころ、そのメニュー表を見て、こんなことを言いました。
「ピザ!ハンバーガー!アメリカンドッグ!すごいー!この日はアイスや!!絶対給食がいい!」
日本では、家でたまにピザを作っていたくらいで、恐らくほぼどれも食べたことがなかったはず。
何より、学校を楽しく通ってほしかったので、高いなぁと思いながらも、スクールランチにしました。
そして、一週間が経った頃。
「やっぱりお弁当がいい。お弁当作って。」と、三人ともがお願いしてきました。
よくよく内容を聞くと、上記のようなメニュー。
エネルギーは、アイスやパン、タンパク質は、加工肉で、野菜は、毎日同じものばかり。
ここは、母として頑張りどころだと思い、日本風BENTO生活が、また始まるのでした。

基本は、毎週日曜に数種類のおかずを作ってしまう。卵焼きを一気に6,7本作ることもしばしば。
アメリカ人が見た、日本のお弁当の印象
私の作る、本当に大したことのない、毎日似たり寄ったりのお弁当。
それを見て、クラスメイトや先生たちが、毎日のように驚いていたそうです。
なんだかよく分からないけれど、何品か入ってる!
なんだかよく分からないけれど、毎日ちょっと違う!
寿司が入ってる!(アメリカ人は寿司が大好き。まぁ、実はおにぎりなんだけどね。)
街中に、BENTOという名のごはん屋さんがありますが、それはそれは流行っています。
いわゆる、から揚げと卵とブロッコリーやトマトーといった定番メニューですが、長蛇の列。
日本のサンドイッチ屋さんだって同じ。
色とりどりの野菜と具材がギュッと収まっていて、食べ応えもあり、ソースの味も複雑で抜群。
「本当においしいから!」
とアメリカ人におすすめされて行きましたが、日本人主婦が一般的に作っているようなサンドイッチでした。
(もちろんとっても美味しかったです!)
ちょっと手抜きして、卵しか入っていないサンドイッチだって、アメリカでは驚かれるでしょう。

アメリカ人がイメージするSushiは、こんな巻物。これはお友達にも大人気で、「ちょうだい!」の嵐だそう。
アメリカ人の持ってくるランチ
さぁ、そしてアメリカ人の持ってくるランチです。
渡米後は、毎日のように、子どもたちが「こんなお弁当持ってきてた!」と教えてくれていました。
ランチボックスに、パンとリンゴやバナナ、チーズ。
サンドイッチ。(ただし、「パン、チーズ、パン」「パン、ハム、パン」のどちらか。)
冷凍ワッフル。(いいかんじに解凍されている。チョコソースたっぷりの場合も。)
スナック菓子。(チーズ味とかだけど、本当にただのスナック菓子。時に、プレッツェルやクラッカーも。)
基本、入れるだけです。
調理もなし。(包丁はたまに使うかも。)
パンと果物と乳製品が入っていれば、それだけで、なんだかレベルの高いお弁当のように見えてくる不思議。

「餃子弁当」。振ったらカラカラ音がしそう。これでも、周りからは「Wow!」のレベル。
現在のうちの不思議なお弁当
さて、私のお弁当へのモチベーションは、もちろん時期によって、目的も様々に変わってきました。
毎日一生懸命作っていた幼稚園時代、ひたすら隙間を埋めることを目指していた学童期。
そして今。
どんなお弁当を作ろうが、周りの弁当を見ている彼らは、毎日とても感謝してくれます。
昔と変わらず、私のこだわりは、冷凍食品は使わず、できるだけ身体にいいものを。
それさえオッケーなら、例え栄養バランスがいまいちでも、朝食と夕食でカバーです。
たった一つのこだわりは、子どもが何かに頑張る日に入れておく、メモです。
これは、夫にも子どもにもやっていましたが、試合の時、大変な日、根性を入れてやりきる日。
そんな時に、いつもと変わらないお弁当に、そっとメッセージを忍ばせておくだけで、喜んでくれます。
これ、子どもが机にずっと飾っていてくれて、やっていて良かったと思える、これからも続けたいことです。

子どもが文字を読めないころは、ハートマークや笑顔のマークだけ。それでも、子どもにとってはスペシャル。
お弁当を送る相手のために
日本のお弁当レベルは、本当に世界一だと思います。
栄養バランスも見た目の美しさも、品数の多さも、信じられない労力と時間を使って作られています。
日本の親が作っているお弁当は、海外では超高級の大人気レストランのレベルの品なのです。
だけど、もし疲れた時は、休みましょう。
時間がない時は、ワッフルをどーんとチョコソースと一緒に入れてもいいんです。
もしかすると、買ったパンを持たせるほうが、喜んでくれるかもしれません。
白ごはんに梅干しを乗せて、昔のお弁当はこんなのだったんだよーと、体感させてみるのも面白いかも?
SNSのためでもなく、子どもの友達の評価のためでもなく、ただ、食べてもらう相手のだけのために。
親が完璧でないほうが、実は子どもは感謝をしてくれるようになるかもしれません。
今日も、ほっこりお弁当時間を楽しんでもらえるように、まずは私たちが元気でいましょうね!