子どもに必要なのは、何より遊ぶこと。遊びが子どもを育ててくれます。
外で体を動かしたり、自然に触れたりすることは最高だけど、家の中でも、工夫すればたくさん遊べます。
我が家でやっていた、ちょっと激しい(?)遊びを思い返しながら、家の中遊びについて考えてみます。
みんな大好き!秘密基地作り
みんな一度は作っている?秘密基地、うちももれなく、はまっている時期がありました。
ベッドやマット、クッションを、クローゼットや部屋の隅に積み上げて、ライトや好きな物を持ち込んで。
子どもの想像力の高さには驚かされるし、目を見張るものがあります。
私は、できるだけ、遊びにはNOを言いたくなく、やりたいことをやりたいだけさせていました。
壊れたり潰れたり、そういうことを気にするより、特に小さいうちは、やりたい遊びを全力でさせる。
秘密基地作りだって、ソファーや机を重ねて、二階建て、三階建てと作っていたことが懐かしいです。
他のお母さんたちが、我が家で家具を積んで出来上がっていく秘密基地を見て、ストップが入ります。
「さすがにそれはやめなさい。」と自分の子どもに言っていましたが、私は、
「だいじょうぶー!やっていいよー!」と答えていました。(気遣って頂く気持ちは受け取ります。)
そのため、家の中の物も、そんなに高級なものはもともと置かないし、家具代を考えるより、
子どもの脳の発達のほうが大切だと思うからです。
もちろん、人の家で同じようなことをしてはいけないし、それぞれの家庭のルールがあって当然。
我が家は、大きな家具も使いながら、あれやこれや工夫して、「やりたい!」を叶えていました。

小さいうちは、段ボールからスタート。入口の他に窓もあって、絵も描いて、なかなか立派なおうち!
家の中で全力サッカー
これも前項と同じような話ですが、家の中でも全力でサッカーをしていました。
それまでは、柔らかいボールを使って、家の中で、ゴールも決めて、友達も来て、ドッチボールやサッカー。
家具やらをどけて、サッカーコートを適当に作って、思いきり戦っています。
同じマンションの友達が4-5人ほど集まり、ボールが、リビングダイニングに飛び交います。
忘れもしない、この光景。
ボールが天井のライトに命中し、ボールと共に、シーリングライトのカバーが落下するのです。
もう爆笑。
また取り付けても、すぐに同じことになるので、しばらくはカバーを外したまま生活していました。
意外と、カバーがないほうが、家の中が明るく感じていいものです。
公園はボール禁止だったり、我が家で言うと、マンションの中庭は、大きいお兄ちゃんたちが使っていると、
なかなか小さい子がボールで遊べる場所はありません。
そんな時は、少々物が壊れようがライトカバーが降ってこようが、できるところで楽しませるのみです。
小学生くらいになると、室内では手狭に感じるので、自然に外に出ていくようになるものです。
我が家(マンション)でもありましたが、子どもの声がうるさいと、中庭の遊びが制限されていました。
大切なことは、しっかり向き合うこと。
当時、私もまだ30歳を過ぎたころだったか?ですが、きちんと理事会に出席し、公式に話し合いました。
「若いのにしっかり色々な意見を言う」と、最後は好意的に思って頂け、少しは互いに歩み寄れた気がします。
それぞれの家庭に、それぞれの事情があるのは当然です。
影で言い合っても、何も話は進まないし、何より生産的でなく、意味がありません。
文句を言い合うのではなく、互いの状況を理解しようとし、要望という形で伝えることが大切です。
どうしても自分が望む環境かけ離れていたら、自分で環境を変えるという選択肢もあります。
相手に変わって欲しいと不満を抱き続けるより、自分が変わるほうが、はるかに手っ取り早いものです。

壊れる心配をして「やらない」選択より、壊した時に、「ごめんなさい。」と謝れるほうが大切。
本気ピタゴラスイッチ
NHKのピタゴラスイッチの番組を知ってますか。
色々な家にあるものを使って、玉を転がし、玉が色々なところを通りながら、ゴールに向かうのです。
想像性と理系的な学びも得られるこの遊び、我が家ではお父さん担当で、楽しんでいました。
球体が転がる速度や回転数、遠心力や制動距離なんかを学ぶのに、とてもいい遊びです。
初めは、お父さんが作っているものを見るだけですが、少しずつ自分で作るようになっていくのです。
何度も失敗しながら、やがてゴールにたどり着かせる探求心は、確実に息子の頭を成長させてくれました。
いいものができると、息子は、今度は友達に見せて、自慢気に紹介するのです。
学んだ後に、自ら作り出し、そして他人に伝えることで、学びが定着していくのだと思います。

我が家のベッドマットは、寝るためのものより、むしろアスレチックや秘密基地によく使われていました。
寝る前遊び
我が家で、かなり長い間に渡り、家族全員で楽しむ「寝る前遊び」の時間がありました。
一日の予定が全て終わり、お風呂に入って、あとは寝るまで自由時間。
そこで、みんなで主寝室に行って、「寝る前遊び」をするのです。
主に、三人の子どもたちがやりたい遊びを提案し、順にそれをやっていくだけ。
大事なことは、親も全力で遊ぶこと。
みんな汗びっしょりになるまで、よく遊んでいました。
たった数十分でも、親が全力で遊ぶと、子どもは満足するものです。
幸せな、満たされた気持ちで眠りにつくことは、とても大切だと思います。
そして最後に、荒れ果てた寝具を、「よーいドン!!」と片付けるのも忘れずに。
そうそう。
特に予定がない週末の朝、みんなでお布団でゴロゴロしていたら、子どもがいきなりこう言いました。
「起きる前遊びをしよう!」と。
面白い発想だなぁ。
少し遊んでから一日をスタートさせるのも、たまにはいいものです。

こういう定番遊びから、名もない遊びまで、毎日盛り沢山。シャキンシャキンゲーム、楽しかったなぁ。
家でも外でも全力遊び
他にも、定番のカードゲームやお絵描きから、本読みや紙芝居、歌って踊ってーなどなど。
その子の性格や年齢、それぞれの楽しみ方がある家遊び。
立派なおもちゃがなくても、家にあるもので、いくらでも遊べるものです。
我が家の子どもたちが少し大きくなってからは、マジックにはまったこともありました。
ちょっとしたマジックができるよになると、お友達にも自慢できるし、来客にも喜んでもらえるものです。
高学年ごろになると、百人一首やルービックキューブ、折り紙、数読、Nゲージにもはまっていました。
今ある環境の中で、最大限子どもが楽しいこと、一緒に楽しめることを日々考えていました。
新しい遊びを、親子で考えたり、やる中で新たなルールを作ってみるのも、また学び。
忙しい毎日だけど、毎日少しずつでも、真剣に子どもと遊ぶ時間を取れるといいな。